
当院について

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腎がん・腎細胞がん
腎がん・腎細胞がん|喜連瓜破駅徒歩1分、大阪市平野区の内科・泌尿器科もりもとクリニック
「健康診断の腹部エコーで腎臓の腫瘍を指摘された」「他の診療科でCT検査を受けたところ、偶然、腎臓に腫瘤や影を指摘された」─ それは良性の病変であることもありますが、腎がんとの区別が必要になることがあります。
腎がんは、尿を作る働きを担う腎臓の実質部分である「腎実質」から発生する悪性腫瘍です。最大の特徴は、初期段階では自覚症状がほとんどなく、健康診断や他の病気の検査で偶然発見されるケースが多い点にあります。そのため、検査で異常を指摘された場合には、症状がなくても確認が大切です。
大阪市平野区(喜連瓜破駅徒歩1分)の内科・泌尿器科もりもとクリニックでは、日本泌尿器科学会専門医である院長が、初期評価、精密検査のご案内、専門医療機関への紹介、治療後のフォローアップまで、連携しながら診療を行っています。検査が必要な場合も、患者さんとご相談しながら進めてまいります。

腎がん・腎細胞がんとは?
腎がんとは、尿を作る「腎実質(じんじっしつ)」という組織から発生する悪性腫瘍です。腎臓に発生する悪性腫瘍のうち、腎細胞がんが大部分を占めるとされています。同じ腎臓にできるがんでも、尿の通り道である「腎盂(じんう)」から発生する「腎盂がん」とは性質が異なり、治療法も区別されます。
腎がんにはいくつかの組織型(がん細胞のタイプ)があり、淡明細胞型(たんめいさいぼうがた)腎細胞がんが、腎がん全体の約80~85%を占める、最も多いタイプです。組織型によって治療方針や薬物療法の選択が異なる場合があるため、手術や生検で組織が得られた場合には、病理検査で組織型を確認し、その後の治療方針の参考にします。
腎がんのイメージ図

腎がんの症状は?
腎がんは、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。そのため、症状の有無にかかわらず、検査での指摘を放置しないことが大切です。
腎がんの症状(図解)

偶然の発見(偶発腎がん)
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健康診断の腹部超音波(エコー)検査で「腎腫瘍の疑い」や「腎臓の影」を指摘された
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他の病気の検査でCTを撮影した際、腎臓に影が見つかった
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腎嚢胞など、良性疾患との区別が必要と言われた
現在、腎がんの多くはこのように無症状の段階で偶然発見されています。症状が出てから見つかるケースよりも早期に発見される割合が高く、早期治療を行うことで良好な経過(予後)が期待できるのが特徴です。
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尿に血が混じる、尿が赤く見える
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脇腹や背中に鈍い痛みがある
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お腹にしこりを感じ
これらは進行時にみられる代表的な症状ですが、これらが揃って現れるのはがんがかなり進行してからです。
症状がなくても注意が必要です
腎がんは自覚症状が出にくいがんであるため、「症状がないから大丈夫」とは言い切れません。健康診断や他科の検査で腎臓の腫瘍や影を指摘された方は、無症状であっても泌尿器科での精査をおすすめします。

腎がんの危険因子は?
腎がんは、生活習慣や環境因子、特定の基礎疾患などが発症に関係することが報告されています。リスク因子を知ることは、予防や早期発見において大切です。
腎がんのリスク因子(図解)

各リスク要因の詳しい解説
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肥満
肥満は腎がんのリスクを高める要因の一つとされています。 -
高血圧
高血圧も腎がんの発症リスクを高めることが報告されています。生活習慣の改善や適切な血圧管理が推奨されます。 -
喫煙
煙者は非喫煙者に比べて約2倍、腎がんになりやすいとされています。喫煙により体内に取り込まれる発がん性物質が、腎がんの発症リスクに関与すると考えられています。 -
長期の透析治療
腎不全により透析治療を長期間受けている方に発生しやすい「後天性嚢胞腎(こうてんせいのうほうじん)」は、腎がんを合併しやすい性質があります。そのため、透析治療を長期間受けている方では、定期的な画像検査が検討されます。 -
遺伝的要因
VHL(フォン・ヒッペル・リンドウ)病など、特定の遺伝性疾患を持つ家系では、若年期から両側の腎臓に多発する腎がんを発症するリスクが高まります。

腎がんの検査・診断は?
腎がんの診断は、問診や腹部超音波検査など、患者さんへの負担が少ない検査から段階的に実施し、必要に応じて連携医療機関での精密検査を行い、病状の評価につなげます。
腎がんの診断ステップ(図解)


1. 問診
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健康診断などで「腎臓の影」を指摘されたか
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血尿や脇腹の痛みなどの症状があるか
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喫煙歴があるか
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肥満・高血圧などがあるか
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ご家族に腎がんや遺伝性疾患の既往があるか
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透析治療を長期間受けているか
2. 尿検査
尿中に血液や炎症の所見がないかを確認します。
腎がんでは血尿を認めることがありますが、早期では尿検査に異常が出ないことも少なくありません。そのため、尿検査が正常であっても、画像検査で腎腫瘍が疑われる場合には追加検査を検討します。
3. 血液検査
腎機能、貧血の有無、炎症反応、肝機能、カルシウム値などを確認します。
腎がんに特異的な腫瘍マーカーはありませんが、血液検査は全身状態の評価や治療方針の判断に役立ちます。
4. 腹部超音波検査
腹部超音波検査は、腎臓の腫瘍を見つけるための初期検査として有用です。痛みがなく、被ばくもないため、身体への負担が少ない検査です。
当院では、外来で腹部超音波検査を行い、腎腫瘤、腎嚢胞、腎結石、水腎症などを確認します。腎臓に腫瘍性病変が疑われる場合には、より詳しい評価のため、CTやMRIなどの精密検査をご案内します。
5. 造影CT・MRI検査(連携医療機関にて実施)
腎がんの確定診断および病期(ステージ)判定において、極めて重要かつ精密な情報を得られる検査です。造影剤という薬剤を静脈から注射してCT撮影を行い、腫瘍の大きさ、周囲への広がり、血管の走行、リンパ節や他臓器への転移の有無を詳しく調べます。
また、造影剤に対するアレルギーがある方や、腎機能低下により造影CT検査が受けられない場合に、補助的に検討されます。
診察や検査結果から必要と判断され る場合には、連携する高度医療機関に検査を手配します。
6. 腎腫瘍生検(連携医療機関にて実施)
画像診断だけでは判断が難しい場合や、手術以外の治療を検討する場合などに、画像で位置を確認しながら、細い針で腫瘍の組織を一部採取し、顕微鏡で評価します。

腎がんの治療は?
腎がんの治療方針は、がんの大きさ(T分類)、進行度(ステージ)、および患者さんの全身状態や腎機能に基づいて専門医療機関で慎重に検討されます。腎がんは、早期であれば手術による根治が期待できます。一方、転移がある場合でも、近年は免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬の進歩により、治療選択肢が大きく広がっています。
腎がんの治療(図解)


①早期の腎がんに対する治療
早期の腎がんに対しては、手術による切除が標準的な治療選択肢となります。ただし、年齢、全身状態、腎機能、腫瘍の大きさや位置によって治療方針は異なります。手術や専門的な薬物療法が必要な場合は、病状やご希望に応じて、大阪公立大学医学部附属病院、JR大阪鉄道病院などの専門医療機関へご紹介します。
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腎部分切除術
腫瘍の大きさが4cm以下(T1a期)の場合、腫瘍だけを切除し、正常な腎臓を可能な限り残す「腎部分切除術」が、腎癌診療ガイドラインにおいて標準治療として推奨されています。開腹手術に比べて身体への負担を軽減することを目的に、近年はロボット支援手術や腹腔鏡手術が行われることもあります。 -
根治的腎摘除術
腫瘍が大きい場合、腎臓の中心部に近い場合、腎部分切除が難しい場合には、腎臓を丸ごと摘出する根治的腎摘除術が行われます。もう片方の腎臓の機能が十分であれば、片方の腎臓を摘出しても日常生活に大きな支障がないことが多いです。ただし、術後は残った腎臓を守るため、血圧管理、糖尿病管理、脱水予防、腎機能(eGFR)の定期確認が推奨されます。
②進行・転移がある場合の治療
がんが発見された時点で他の臓器(肺、骨、肝臓など)やリンパ節などに転移している場合、または術後に再発・転移が見つかった場合は、薬物療法を中心とした全身治療を行います。腎細胞がんでは、従来型の細胞障害性抗がん薬の効果が限られることが多いとされてきましたが、現在では以下のような薬剤を組み合わせた治療が行われています
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免疫チェックポイント阻害薬
がん細胞が免疫から逃れる仕組みに働きかけ、免疫ががん細胞を攻撃しやすくする薬です。ニボルマブ、ペムブロリズマブなどが該当します。 -
分子標的薬
がんの増殖や血管新生に関わる分子を標的とする薬剤です。 -
併用療法
ガイドラインでは、病状や全身状態に応じて、最初に行う薬物療法として「免疫チェックポイント阻害薬同士の併用」または「免疫チェックポイント阻害薬と分子標的薬の併用」が検討されます。これらの治療では、免疫関連副作用(irAE)や高血圧、皮膚症状、下痢、肝機能障害などが起こることがあり、専門医療機関で全身状態を確認しながら治療が行われます。
なお、高齢の方や持病がある方、腫瘍が小さく進行がゆっくりと考えられる場合には、すぐに手術を行わず定期的な画像検査で慎重に経過をみる「監視療法」が検討されることがあります。また、手術が難しい場合や、腫瘍が小さい場合には、凍結療法やラジオ波焼灼療法などの局所療法が検討されることがあります。


