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当院について
Features
尿もれ・尿失禁
尿もれ・尿失禁｜喜連瓜破駅徒歩１分、大阪市平野区の内科・泌尿器科もりもとクリニック
尿もれとは？
尿失禁とは、自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまうことをいいます。くしゃみや咳をした時、重いものを持った時、大きな声で笑った時など、お腹に力が入った時に尿が漏れてしまう場合や、強い尿意のためにトイレまで我慢ができずに漏れてしまう場合など、様々な状況で起こります。日本泌尿器科学会によると、尿失禁は40歳以上の女性の4割以上が経験しており、決して珍しくありませんが、受診せずに我慢している方がほとんどです。日常生活の質（QOL）を低下させ、精神的な負担も大きいため、適切な診断と治療が必要です。『尿もれが気になって、好きだった旅行やスポーツを止めてしまった』『外出先では常にトイレの場所を確認していないと不安』『咳をするのも怖い』といった、切実なお悩みを数多くお聞きしてきました。尿失禁は、単なる身体的な症状だけでなく、患者さんの自信や行動範囲を奪ってしまう深刻な問題です。決して『年のせい』『出産したから仕方ない』とあきらめないでください。
このページでは、尿失禁の基礎知識から診断、そして治療まで、患者様やご家族の方に役立つ情報を分かりやすく解説していきます。
尿失禁はデリケートな問題であり、『恥ずかしくて相談しにくい』と、悩んだ末に来院される患者さんがほとんどです。当院では、泌尿器科専門医として、そのような患者さんのお気持ちに最大限配慮し、安心して、そして気兼ねなくお話しいただける環境づくりを何よりも大切にしています。「くしゃみをしたときに尿が漏れる」、「突然の尿意を感じ、トイレに間に合わない」など、気になる症状がございましたら、ぜひ当院にご相談ください。
このような症状はございませんか？
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くしゃみや咳をしたとき、漏れる
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大きな声で笑ったとき、漏れる
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重いものを持ち上げたとき、漏れる
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急に尿意を催し、間に合わずに漏れる
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尿があふれ出てきて、漏れる
尿もれの原因は？
原因は大きく分けて以下の4つが考えられます。
腹圧性尿失禁
咳やくしゃみなど腹圧がかかったときに尿が漏れる状態。主に女性に多く見られ、骨盤底筋群の脆弱化が主な原因です。出産や加齢、肥満などにより骨盤底筋が 弱くなることで、尿が漏れやすくなります。特にご出産後の女性の多くが経験される症状ですが、『そのうち治るだろう』と放置してしまうケースも少なくありません。私の経験上、早い段階から骨盤底筋体操などの適切なケアを始めることで、症状の悪化を防ぎ、改善を早めることが期待できます。
混合性尿失禁
腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の両方の症状がある状態で、中高年の女性に多く見られます。実臨床で大切なのは、『咳をした時の“もれ”』と『急な尿意で間に合わない“もれ”』のどちらが、より患者さんの生活を困らせているか、という点です。よりお困りの症状から優先的に治療することで、効果を実感しやすくなり、治療へのモチベーション維持にも繋がると考えています。
溢流性尿失禁
膀胱に尿がたまりすぎてあふれ出てしまう状態で、前立腺肥大や神経因性膀胱が原因となり、膀胱が十分に空にならない場合に起こります。ご自身では『尿の勢いが弱い』『残尿感がある』程度の自覚しかなく、『尿もれ』として認識されていないこともあります。しかし、放置すると膀胱や腎臓に大きな負担をかけ、腎機能障害に至ることもあるため、泌尿器科医として特に注意が必要だと考えているタイプの尿失禁です。
尿もれの検査は？
尿失禁の種類や原因を特定するために、詳しい問診と検査を行います。排尿日誌をつけていただくことで、いつ、どのような状況で尿漏れが起きるかを確認することも重要です。
尿検査
尿路感染症や尿路結石など、他の疾患が無いかを確認します。
超音波（エコー）検査
前立腺や膀胱などに異常が無いかを調べます。
残尿測定検査
膀胱内に残っている尿量を調べます。
尿流量測定検査（ウロフロメトリー検査）
排尿の勢い、量、時間を測定します。
尿もれの治療は？
腹圧性尿失禁の治療
骨盤底筋体操は、腹圧性尿失禁治療の基本であり、最も重要なセルフケアです。しかし、『やり方が合っているかわからない』『効果が出るまで続けられない』という声をよくお聞きします。これは当然のことです。当院では、正しい体操の方法を分かりやすくご指導し、継続するためのコツ（例えば、日常生活の特定の動作とセットにするなど）もアドバイスしています。
切迫性尿失禁の治療
膀胱訓練が有効です。尿意があっても少し我慢してもらい、その間隔をあけて、排尿間隔を徐々に延ばしていくことで、膀胱の容量を大きくし、尿を溜めておけるようになります。内服治療としては膀胱の過度な収縮を抑える抗コリン薬や膀胱を緩めてくれるβ3受容体刺激薬が効果的です。
溢流性尿失禁の治療
まず原因となる前立腺肥大症や神経因性膀胱の治療に準じた治療を行います。経過が長い場合には膀胱から腎臓への尿の逆流のために水腎症を起こしていることもあり、尿道カテーテルの留置が必要となることもあります。
尿失禁の治療には、患者様それぞれの状態に合わせたアプローチが必要です。また、治療のゴールは、単に尿もれを止めることだけではありません。尿もれの不安から解放され、パッドの心配をせずに外出を楽しんだり、思いきり笑ったり、好きな運動を再開したり…そうした、あなたらしい日常を取り戻すことだと、考えています。
[参考文献]
女性下部尿路症状診療ガイドライン第2版
