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急性前立腺炎
急性前立腺炎|喜連瓜破駅徒歩1分、大阪市平野区の内科・泌尿器科もりもとクリニック

急性前立腺炎とは?

急性前立腺炎は、細菌感染によって前立腺に炎症が起こる病気です。30〜70代の男性に多くみられ、排尿時の強い痛みや高熱などの症状が現れます。放置すると重症化する恐れもあるため、泌尿器科への受診をためらわず、適切な治療を受けることが大切です。
なお、同じ前立腺の炎症でも慢性化するタイプ(慢性前立腺炎)もあります。慢性型は症状が長引く・熱が出にくいといった違いがあるため、気になる症状が続く場合もお早めに大阪市平野区喜連瓜破の内科・泌尿器科もりもとクリニックへご相談ください。
目次

このような症状はございませんか?
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排尿時の痛み(排尿時痛)や違和感
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下腹部や会陰部の痛み
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発熱や身体のだるさ
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排尿困難
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頻尿や残尿感
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血尿


これらの症状は、急性前立腺炎の典型的なサインです。特に『急な発熱』と『排尿時の強い痛み』が同時に現れた場合は、強くこの疾患を疑います。これまでの経験では、症状を我慢して市販薬などで様子を見てしまい、結果として症状が悪化してから受診されるケースも散見されます。自己判断せず、専門医の診察を受けることが大切です。

急性前立腺炎の原因は?

急性前立腺炎では、細菌が尿道を通じて前立腺に侵入し、炎症を引き起こします。 過労やストレス、睡眠不足などで抵抗力が低下している状態では、発症しやすくなる傾向があります。特に高齢の方の場合、排尿に関わる基礎疾患(前立腺肥大症や糖尿病など)が合併していることが多く、細菌感染をきっかけに発症するケースが目立ちます。
教科書的には大腸菌が代表的な原因菌とされていますが、実際の診療現場では、クラミジアや淋菌といった性感染症の原因菌が関与しているケースもあります。また、長時間のデスクワークやサイクリングなどによる会陰部への持続的な圧迫や、冷えなども、前立腺の血流を悪化させ、炎症を引き起こす間接的な誘因となることもあります。

急性前立腺炎の検査は?

身体診察
前立腺に腫れや圧痛があるかを確認します。
尿検査・血液検査
炎症の程度や細菌感染の有無を調べます。
超音波検査
前立腺の腫れの程度や膿瘍(膿のたまり)形成の有無などを確認します。
身体診察(直腸診)は、前立腺の状態を直接把握するための非常に重要な検査です。確かに抵抗を感じる方もいらっしゃるかと思いますが、この検査で得られる情報は診断に不可欠であり、炎症の程度や広がりを評価する上で重要です。当院では、患者さんの羞恥心に最大限配慮し、丁寧な診療を心がけておりますので、ご安心ください。

急性前立腺炎の治療は?

急性前立腺炎は、抗生物質の内服で治療します。症状が重い場合は、入院して抗生物質の点滴が必要になることもあります。 抗生物質の選択は、推定される原因菌や患者さん個々の状態(アレルギー歴、腎機能、併用薬など)を総合的に考慮して決定します。また、痛みが強い場合は、適切な鎮痛薬を併用し、少しでも早く苦痛を和らげるよう努めています。 症状が改善した後も、自己判断で服薬を中止せず、医師の指示に従って治療を継続することが大切です。
[参考文献]
男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン2023