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梅毒
梅毒|喜連瓜破駅徒歩1分、大阪市平野区の内科・泌尿器科もりもとクリニック

梅毒とは?

梅毒は、梅毒トレポネーマTreponema pallidumという螺旋状の細菌による性感染症です。主に性行為によって感染しますが、母子感染(先天梅毒)も起こる可能性があります。HIVとの重複感染のリスクが高く、放置すると心臓や脳など全身に深刻な合併症を引き起こす可能性があるため、早期の発見と治療が非常に重要です。
実際に、当院でも「性器にしこりがある」「パートナーが梅毒だった」といった理由で受診され、血液検査で感染が判明するケースは珍しくありません。早期発見によって重篤な合併症を未然に防ぐことが可能です。医師として、患者さんが安心して相談できる雰囲気づくりを大切にしています。プライバシーに最大限配慮し、丁寧にお話を伺いますので、どうぞご安心ください。
このページでは、梅毒の基本的な知識から診断、そして治療まで、患者様やご家族の方に役立つ情報を分かりやすく解説いたします。「性器に痛みのないしこりや潰瘍ができた」、「身体に発疹が出た」など、少しでも心当たりのある症状がございましたら、どうぞお気軽に内科・泌尿器科もりもとクリニックへご相談ください。プライバシーに最大限配慮し、安心して受診できる環境を整えております。
目次



このような症状はございませんか?
梅毒は感染後、時期に応じて異なる症状が現れます。
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第1期梅毒:感染後3週間程度の潜伏期間を経て、性器にしこり(初期硬結)や潰瘍(硬性下疳)が現れます。多くの場合痛みはありませんが、両側の鼠径部のリンパが腫れることがあります。
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第2期梅毒:第1期の症状が消失してから約3か月~3年後に、全身にバラのような発疹(バラ疹)、手のひらや足の裏に赤い斑点などが現れることがあります。「風疹かと思った」「湿疹と自己判断して放置していた」という声もあり、皮膚疾患との鑑別に注意を要します。
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第3期以降の梅毒:感染から3年以降に、心臓、血管、脳、骨、皮膚などに深刻な合併症を引き起こします。

梅毒の原因は?
梅毒は、主に性的接触を通じてTreponema pallidumが体内に侵入し感染を引き起こします。近年、日本での感染者数は急増しており、国立感染症研究所によると2022年には1999年の感染症法施行以来、初めて症例報告数が10,000例を超えました。自覚症状のない期間でも感染を広げてしまう可能性があるため、避妊具による予防策の徹底が必須です。

梅毒の検査は?

梅毒の診断には、血液検査を用います。感染の初期にはTPHA法、RPR法ともに陰性になることが多く、医師による問診や診察も重要です。
TPHA法
梅毒トレポネーマ(TP)に対する特異的な抗体を測定します。梅毒以外ではほぼ陽性にならず、一度感染すると常に陽性を示します。
RPR法
梅毒の活動性を確認する検査で、治療により陰性化することが特徴です。ただし、梅毒以外の疾患でも陽性となる可能性があります。

梅毒の治療は?

アモキシシリン500mgを1日3回、4週間服用します。
治療効果の判定はTPHA法とRPR法による血液検査で行います 。
再感染を防ぐ大切なポイント
梅毒は適切に治療すれば治癒する病気ですが、再感染(ピンポン感染)を防ぐことが非常に重要です。ご自身だけが治療をしても、もしパートナーが感染したままの場合、性行為によって再び感染してしまう可能性があります。そのため、可能であればパートナーの方にも検査を受けていただくことをお勧めしています。

