当院について
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尿路結石
尿路結石|大阪市平野区で内科、泌尿器科をお探しなら「喜連瓜破」駅徒歩1分の内科・泌尿器科もりもとクリニックへ
Urinary stone
尿路結石
尿路結石は尿の通り道(腎臓→尿管→膀胱→尿道)にできた結石であり、その存在する部位に応じて、それぞれ腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と呼ばれます。特に尿管結石症の場合には、突然、腰や下腹部に今まで経験したことがないような激しい痛みが出現し、吐き気や嘔吐を伴い、日常生活に支障をきたすことがあります。一生涯のうち、男性では約15%、女性では約7%に罹患するとされており、決して珍しい病気ではありません。
このページでは、尿路結石症の基礎知識から診断、そして治療まで、患者様やご家族の方に役立つ情報を分かりやすく解説していきます。
「急におなかや腰が激しく痛み、血尿も出てきた」、「以前に尿路結石にかかったことがあり、おなかや腰に違和感が出てきた」など、気になる症状がございましたら、内科・泌尿器科もりもとクリニックへご相談ください。
このような症状はございませんか?
Problem
わき腹〜下腹部や腰〜背中にかけて
✓ 違和感や痛みが起こり、尿に血が混じる
✓ 突然、我慢できないような激痛が起こり、血尿、冷や汗、吐き気を伴う(尿管結石)
特に尿管結石の場合には突然激しい痛みが出現するため、来院される患者様は痛み始めた時刻を正確に覚えていることが多い印象です。
尿管結石が詰まって(嵌頓)、尿が流れにくくなることで、腎臓が腫れ(水腎症)、さらに感染を併発し(腎盂腎炎)、重症化することもあります。
Mechanism
尿路結石の原因
結石は尿中に含まれるカルシウム、マグネシウム、尿酸のような結晶化しやすい成分が結晶化したものです。全体の80〜90%をシュウ酸カルシウム結石とリン酸カルシウム結石が占めています。
危険因子としては以下があげられます。
・生活習慣
水分の摂取不足:尿が濃くなり、結石ができやすくなります。
食習慣:動物性タンパク質、塩分、プリン体の過剰摂取、食物繊維の摂取不足
長期臥床:寝たきりの状態になると、運動不足のために骨からカルシウムが抜け、尿中のカルシウム濃度が上昇し、結石ができやすくなります。
・基礎疾患
生活習慣病:糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症
カルシウム代謝に関連する内分泌疾患や自己免疫疾患:骨粗鬆症など
慢性下痢が生じる消化器疾患:潰瘍性大腸炎やクローン病など
先天性尿路異常
・内服薬
ステロイド
尿酸排泄促進薬
骨粗鬆症治療薬(活性型ビタミンD製剤やカルシウム製剤)など
Diagnosis
尿路結石の診断
医師が問診を行い、原因となるような基礎疾患や生活習慣、薬剤の内服歴について確認します。また、圧痛(腹部を押さえたときの痛み)や叩打痛(腰をトントンと叩いたときの痛み)があるかを診察します。尿検査で血尿の有無を調べます。腹部レントゲン検査で結石の有無と位置を確認し、超音波(エコー)検査で、水腎症(尿が流れにくくなり、腎臓が腫れる)を起こしていないかを確認して、総合的に診断を行います。
Treatment
尿路結石の治療
痛みがある場合にはNSAIDs(ロキソニン®やボルタレン®)の内服薬や坐剤などの痛み止めを使用します。
10mm未満の小さい結石の場合には、水分摂取を十分にしていただき、結石の排出を促す薬(ウロカルン®という生薬など)を用いて、自然に排石されるのを待ちます。
10mm以上の大きな結石の場合には、自然な排石は期待できず、尿の流れが悪くなり、腎臓に悪影響を及ぼす可能性があります。このため、結石の部位や大きさにより、体外衝撃波で石を砕いたり(ESWL:体外衝撃波砕石術)、内視鏡を用いてレーザーで石を砕いたり(TUL:経尿道的腎尿管砕石術)といった治療が適応となります。その際には、ご相談のうえで提携病院にご紹介させていただきます。
Prevention
尿路結石の予防
尿路結石は再発しやすいため、生活習慣の改善は発症の予防と再発防止に不可欠です。
水分摂取:
✓ 1日の尿量が2L以上となるように、食事以外に1日2L以上のカフェインや糖分を含まない水分摂取を心がけましょう。
食事摂取:
✓ 動物性たんぱく質や塩分の過剰摂取を控えましょう。
✓ ほうれん草、たけのこ、チョコレート、紅茶などシュウ酸を多く含むものを控えましょう。
✓ レモンやグレープフルーツなどクエン酸を多く含むものを積極的に摂取しましょう。
✓ レバーや白子などプリン体を多く含むものを控えましょう。
運動:
✓ 適度な運動を行いましょう。