
当院について

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過活動膀胱
過活動膀胱|喜連瓜破駅徒歩1分、大阪市平野区の内科・泌尿器科もりもとクリニック

過活動膀胱とは?

過活動膀胱とは、急に我慢できないような強い尿意(尿意切迫感)が起こることで、何度もトイレに行きたくなる症状のことをいいます。日中だけでなく、夜間にも頻回にトイレで起きるようになってしまったり、トイレまで間に合わずにもれてしまったり(切迫性尿失禁)することもあります。『トイレが近いと、安心して映画も観られない』『旅行や外出が億劫になった』など、過活動膀胱の症状は、ご本人にしか分からない深刻な悩みであり、日々の生活の楽しみを奪ってしまうことも少なくありません。
このページでは、過活動膀胱の基礎知識から診断、そして治療まで、患者様やご家族の方に役立つ情報を分かりやすく解説していきます。
過活動膀胱は、実は非常に多くの方が悩まされている症状です。しかし、『恥ずかしくてなかなか言い出せない』といったお気持ちから、受診をためらってしまう方がいらっしゃるのも事実です。当院では、泌尿器科専門医として、そのような患者さんのお気持ちに十分配慮し、安心して、そして気兼ねなくご相談いただけるような温かい雰囲気づくりを常に心がけております。


このような症状はございませんか?
急に我慢できないような強い尿意(尿意切迫感)が起こり
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トイレに何度もいく(頻尿)
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夜間に何度もトイレで目が覚める(夜間頻尿)
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トイレまで間に合わずにもれてしまう(切迫性尿失禁)
これらの症状は、一つだけ現れることもあれば、複数同時に現れることもあります。日常の診療では、特に『急に我慢できないような強い尿意(尿意切迫感)』が、患者さんの日常生活における行動範囲を狭め、精神的なストレスにも繋がっているケースが多いと感じています。また、症状の現れ方や強さには個人差が大きく、ご自身では『ただの頻尿かな?』『少しトイレが近いだけ』と思っていても、実は過活動膀胱が背景にあることも少なくありません。 どんな些細なことでも構いませんので、気になる症状があれば遠慮なくお聞かせください。

過活動膀胱の原因は?

正常

異常な収縮による
強い尿意
発症メカニズムは十分には解明されていませんが、脳・神経疾患による神経因性と、それ以外の非神経因性に大別されます。非神経因性としては前立腺肥大による下部尿路閉塞や加齢が一因とされています。日本排尿機能学会によると、40歳以上の日本人の有症状率は約12.4%と非常に高く、加齢とともにその頻度は増加するとされており、決して珍しい病気ではありません。ご高齢の方に多い傾向はありますが、私の経験では、ストレスや生活習慣の乱れなどが誘因となり、比較的お若い方でも発症されるケースもございます。『まだ若いから大丈夫』『年のせいだから仕方がない』と自己判断せず、専門医にご相談いただくことが、より早い症状改善への近道となります。

過活動膀胱の診断は?
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朝起きた時から寝るまでに、何回くらい尿をしましたか?
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夜寝てから朝起きるまでに、何回くらい尿をするために起きましたか?
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急に尿がしたくなり、我慢が難しいことがありましたか?
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急に尿がしたくなり、我慢できずに尿をもらすことがありましたか?

上記の質問項目(過活動膀胱症状スコア(OABSS))による過活動膀胱の進行状況を参考に、医師が問診を行います。また、尿検査で尿路感染症や尿路結石など他の疾患が無いかを確認したり、超音波(エコー)検査で膀胱内に残っている尿量(残尿測定検査)を調べたり、尿流量測定検査(ウロフロメトリー検査)で排尿の勢い、量、時間を測定したりして、総合的に診断を行います。
当院が診療で最も大切にしているのは、スコアの数字だけでは見えてこない、患者さんご自身の具体的なお困りごとや生活への影響、そしてお気持ちです。例えば、『夜中に何度もトイレに起きる』という同じ症状でも、それによって『日中の仕事に集中できない』のか、『睡眠不足で体調が悪い』のか、困り方は人それぞれです。そうした背景を丁寧に伺うことが、より適切な診断と治療方針の決定に繋がると考えています。

過活動膀胱の治療は?
過活動膀胱の治療は、お薬だけに頼るのではなく、生活習慣の見直しや行動療法といった、ご自身で取り組める治療法を組み合わせることが、症状改善への鍵となります。患者さんと医師が治療の目標を共有し、最適な治療法を見つけていきましょう。
行動療法

膀胱訓練
尿を我慢してもらい、その間隔をあけて、排尿間隔を徐々に延ばしていくことで、膀胱の容量を大きくし、尿を溜めておけるようになります。
骨盤底筋体操
骨盤底筋を鍛えて頻尿や尿もれを予防できることが分かっています。ご自宅で手軽に取り組める非常に有効な方法ですが、正しい方法で、かつ継続して行うことが何よりも大切です。当院では、パンフレットなどを用いて分かりやすくご説明したり、継続するためのコツなど、これまでの患者さんの事例も交えながらアドバイスさせていただいたりしています。
薬物療法
抗コリン薬
膀胱の過度な収縮を抑えます。抗コリン薬は効果が高い一方で、口の渇きや便秘などの副作用が出ることがあります。
β3受容体刺激薬
膀胱の弛緩を促進します。β3受容体刺激薬は、口の渇きや便秘などの副作用が比較的少ないとされています。
お薬の効果や副作用の出方には個人差があるため、定期的な診察を通じて状態を確認し、必要に応じてお薬の種類や量を調整していきます。お薬について不安なことや、実際に使ってみて気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。
生活習慣の見直し
水分、カフェイン、アルコールなどの過剰な摂取を控えること
水分摂取は大切ですが、摂りすぎは頻尿の原因になります。特にカフェインやアルコールは利尿作用があるため、摂取量や時間帯を工夫することをお勧めしています。
[参考文献]
過活動膀胱診療ガイドライン第3版


