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Features

高血圧

高血圧|喜連瓜破駅徒歩1分、大阪市平野区の内科・泌尿器科もりもとクリニック

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高血圧とは?

高血圧の女性

高血圧は「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」とも呼ばれ、自覚症状がほとんどないまま進行することが特徴です。しかし、放置すると、心臓病や脳卒中などの深刻な合併症を引き起こすリスクが高くなります。そのため、定期的な血圧測定と適切な管理が大変重要です。

このページでは、高血圧の基礎知識から診断、そして治療まで、患者様やご家族の方に役立つ情報を分かりやすく解説していきます。

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高血圧のメカニズムは?

血圧とは心臓から全身に送り出された血液で血管にかかる圧力のことを言います。心臓のポンプ機能でギュッと収縮したときの収縮期血圧を「上の血圧」、心臓がゆるんで拡張したときの血圧を「下の血圧」と呼ばれることもあります。​

血管が柔軟な状態では血圧は正常範囲に収まりますが、加齢に伴って血管の弾力性が低下したり、動脈硬化などで血行が悪くなったりすると、心臓がより強い力で血液を全身に送ろうとするために血圧が上がります。また、塩分摂取が多くなると、血液中の塩分濃度が高くなり、血管内の水分を増やして濃度を薄めようとします。そのため​、血管内に流れる血液が増えてしまい、血圧が上がります。

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高血圧の原因は?

塩分の摂りすぎ

​塩分の摂りすぎ

塩分の過剰摂取は体内の水分量を増やし、血圧を上昇させます。

肥満

肥満

肥満になると心臓や血管への負担が増え、血圧が上がりやすくなります。

過度の飲酒

過度の飲酒

アルコールの多量摂取は心臓や血管に負担をかけ、血圧が高くなります。

喫煙

喫煙

タバコに含まれる成分が血管を収縮させ、血圧を一時的に急上昇させます。

不眠で悩む男性

不眠

睡眠不足が続くと交感神経が休まらず、血圧が高い状態が続きやすくなります。

ストレスを抱える男性

ストレス

強いストレスは体を興奮状態にし、一時的または慢性的に血圧が上昇します。

年配の夫婦

加齢

加齢とともに血管が硬くなり、血液を送り出す圧力が高くなりやすいです。

遺伝因子

遺伝因子

ご家族に高血圧の方がいる場合は、体質的に高血圧になりやすい傾向があります。

​​​高血圧には原因のはっきりしていない本態性高血圧と原因のはっきりしている二次性高血圧があります。日本人の高血圧の90%を本態性高血圧が占めており、塩分の摂り過ぎや過度の飲酒や喫煙、運動不足や肥満、ストレス、そして加齢や体質が原因として考えられています。一方で、二次性高血圧は原発性アルドステロン症などのホルモンの異常や腎動脈の狭窄、そして睡眠時無呼吸症候群などが原因とされています。

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高血圧の合併症は?

高血圧による主な臓器障害は心臓、脳、腎臓への障害です。

高血圧を治療せずに放置すると、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患、そして慢性腎臓病の危険性が高まります。

実際、日本高血圧学会によると、高血圧の人は正常血圧の人と比べて、脳卒中の発症リスクが約3倍、心筋梗塞の発症リスクが約2倍、慢性腎臓病の発症リスクが約2.5倍に上昇すると報告されています[1]。また、国立循環器病研究センターの研究では、収縮期血圧が10mmHg上昇するごとに、脳卒中の発症リスクが約20%、虚血性心疾患の発症リスクが約15%増加することが明らかになっています[2]。

[参考文献]

[1] 日本高血圧学会. 高血圧管理・治療ガイドライン2025. ライフサイエンス出版, 2025.
[2] Miura K, et al. J Hypertens. 2013;31(6):1144-1151.​​​​​

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年代別の高血圧の有病率は?

高血圧の有病率(%)
(収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上、または降圧薬内服中)

​[出典]

2019年国民健康・栄養調査を参考に作表

健康診断で初めて「血圧が高い」と指摘される方は少なくありません。​​​2019年の国民健康・栄養調査によると、年代別の高血圧の方の割合は40-74歳で男性58.1%、女性38.1%、75歳以上では男性71.5%、女性74.5%です。

わが国の高血圧者数は約4300万人と推定されていますが、3100万人が十分な治療を受けていないのが現状です。そのうち、自分が高血圧であることを認識していない方が1400万人、認識しているが治療を受けていない方が450万人、薬物治療を受けているがうまくコントロールできていない方が1250万人にものぼります。​​

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高血圧の診断基準は?

高血圧の診断基準。高血圧治療ガイドライン2019より作図。

診察室血圧140/90mmHg以上、もしくは家庭血圧135/85mmHg以上が高血圧の基準になります。

診察室血圧の分類は次のようになっています(単位はいずれもmmHgです)。

  • 正常血圧:収縮期血圧 120 未満 かつ 拡張期血圧 80 未満

  • 正常高値血圧:収縮期血圧 120〜129 かつ 拡張期血圧 80未満

  • 高値血圧:収縮期血圧130~139 かつ/または 拡張期血圧 80~89

  • Ⅰ度高血圧:収縮期血圧 140〜159 かつ/または 拡張期血圧 90〜99

  • Ⅱ度高血圧:収縮期血圧 160〜179 かつ/または 拡張期血圧 100〜109

  • Ⅲ度高血圧:収縮期血圧 180 以上 かつ/または 拡張期血圧 110 以上

これらの基準を分かりやすくまとめたものが、上の図表です。

診察室血圧に基づく脳心血管病リスク
(出典:高血圧管理・治療ガイドライン2025より)

血圧に基づいた脳心血管病のリスク。高血圧管理・治療ガイドライン2025より作図。

血圧以外の脳卒中や心臓病のリスクファクターとなる加齢(65歳以上)、男性、脂質異常症や糖尿病の有無などでリスク分類(小リスク、中リスク、大リスク)を行い、血圧の程度との組み合わせで低リスク・中リスク・高リスクを判断し、治療方針を決定します。

初診時血圧レベル別の高血圧管理計画
(出典:高血圧管理・治療ガイドライン2025より)

初診時血圧レベル別の高血圧管理計画。高血圧管理・治療ガイドライン2025より作図。

血圧レベル別の管理計画に基づき、個々の状況に応じた適切な治療が推奨されます。治療の基本は、バランスの取れた食事療法と適度な運動療法ですが、場合によっては薬物療法も考慮されます。

上記のリスクを総合的に判断した上で、患者様一人ひとりのリスク評価を丁寧に行い、最適な個別の血圧管理計画を設定します。

降圧目標

  • 診察室血圧:130/80 mmHg未満

  • 家庭血圧 :125/75 mmHg未満

2025年の高血圧管理・治療ガイドラインの改訂により、降圧目標が大きく変わりました。これまでは年齢や基礎疾患に応じて目標値が異なりましたが、新しい基準では原則としてすべての成人で統一されています。

注意が必要な『白衣高血圧』と見逃されやすい『仮面高血圧』

シニア女性

高血圧の診断や治療では、ご自宅で測る「家庭血圧」が非常に重要な指標となります。なぜなら、診察室で測る血圧と、ご自宅でリラックスして測る血圧とで、値が異なることがあるからです。これには主に「白衣高血圧」と「仮面高血圧」の2つのタイプがあります。​

白衣高血圧:診察室でのみ血圧が高いタイプ

クリニックの診察室など、緊張する環境でのみ血圧が高くなる状態を「白衣高血圧」と呼びます。 例えば、診察室では150/95mmHgと高い数値でも、ご自宅での測定では平均130/80mmHg程度という患者様がいらっしゃいます。この場合、すぐに治療が必要とは限りませんが、将来的に高血圧に移行するリスクがあるため、ご自宅での血圧測定を続けながら、経過を慎重に見ていくことが大切です。​

仮面高血圧:診察室では正常なのに、家庭で血圧が高いタイプ

「仮面高血圧」は、白衣高血圧とは逆に、診察室での血圧は正常値なのに、ご家庭で測ると高い数値が出る状態です。 健康診断などでは見逃されやすく、ご自身でも気づかないまま高血圧が放置されてしまうため、脳卒中や心筋梗塞のリスクは通常高血圧の方と同じくらい高いとされています。特に、早朝に血圧が高くなる「早朝高血圧」もこの一種で、非常に注意が必要なタイプの高血圧です。

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高血圧の治療は?

血圧を下げる食品一覧

これまでの診療経験から、特に注意が必要だと感じるのは「症状がないからといって治療を先延ばしにしてしまうこと」です。高血圧は自覚症状が少ないため、つい放置されがちですが、知らないうちに心臓や腎臓、脳に負担がかかってしまいます。健康診断で指摘された場合はもちろん、家庭での血圧測定でも高めの数値が続くようであれば、早めにご相談いただくことが重要です。

高血圧の治療には、食事療法や運動療法を中心とした生活習慣の見直しが必要です。また、禁煙指導や節酒指導など、総合的な生活習慣の改善をサポートします。

食事療法

日本人の食塩摂取量は徐々に低下傾向にあるものの、2017年の国民健康・栄養調査では男性10.8g/日、女性9.1g/日と報告されており、依然として多いのが現状です。1日6g未満を目標にする必要があります。​​

運動療法

有酸素運動を中心に、週3-5回、1回30分以上の運動を推奨します。

薬物療法

生活習慣の改善だけでは目標値に達しない場合や、高リスクの患者様には薬物療法を行います。

カルシウム拮抗薬

血管を拡張させて、緩ませてくれる薬

アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)

血管を収縮させる物質をブロックしてくれる薬

利尿薬

血管から余分な水や塩分を抜いてくれる薬

治療方針を決定する際には、患者様の生活スタイルやお仕事の状況、家庭環境なども考慮するようにしています。例えば、夜勤のある方や日中の活動量が多い方では、薬の内服タイミングや種類を調整することで、生活に無理のない形で治療を続けられるよう工夫しています。長期にわたる高血圧治療では、「無理なく続けられること」が最も大切だと考えています。

よくいただくご質問について

説明する医師

特に高血圧と診断されたばかりの患者様からよくいただくご質問として、「薬は一度始めたら一生飲み続けなければいけないのですか?」というものがあります。これは非常に多くの方が不安に思われるポイントです。当院では、患者様の生活習慣や血圧の推移を見ながら、必要最小限の薬でコントロールできるよう努めています。また、生活改善によって薬の量を減らせる場合もあるため、薬物療法と同時に日常生活のアドバイスにも力を入れています。

[参考文献]

高血圧管理・治療ガイドライン2025

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高血圧についてのよくあるご質問

総合内科専門医の森本謙一医師

執筆者:森本 謙一(日本内科学会 総合内科専門医)

高血圧は長く付き合う病気だからこそ、安心して相談できる診療を大切にしています。日々の生活の中でできる対策も、一緒に考えていきましょう。

監修・執筆について

本ページは、森本 謙一 医師(日本内科学会 総合内科専門医/日本消化器病学会 指導医/大阪公立大学医学部 臨床教授)により執筆・監修されています。内容は最新の「高血圧管理・治療ガイドライン2025」に基づいて構成されており、信頼できる医療情報の提供を心がけています。

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